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2013-11-25(Mon)

カメラマンの妙技

 業務部のK.Yです。
先日、撮りためた写真データの整理をしていた時に思い出したことがありました。

 今から半年前、一歳になった子供の記念写真を撮りに、都内某所のスタジオに行って来ました。

完全予約制で1日に4、5組しか取れないこだわりの人気スタジオであった為、こちらの希望する日時となかなか折り合わず、結局撮影日に決まったのは、誕生日から一ヶ月以上も経ってしまった日でした。

 良く晴れた日曜日の午後、二階建て一軒家を改装したそのスタジオは、部屋ごとに異なるテーマがあり、どの部屋も雑誌に出てくるようなオシャレな空間となっていました。
たくさんの自然光を取り込める間取りとあって、フラッシュやレフ版、照明などの仰々しい機材は必要とせず、本当にカメラだけで撮影していました。(天気が悪かったり、冬場の夕暮れ時など光量が足りない時用に常時用意はしてあるそうです。)


子供中心の撮影でしたが随所に私と妻も参加して、とくに気取ったポーズをせずに、普段どおり家でやっているように自由に遊んだりしている様子を自然の表情で400枚近く撮っていただきました。


そして1時間30分の撮影を終え、出来上がりをその場の大型モニターで確認しました。実際にデータとしていただける枚数はそのうちの90枚程度でしたが、その出来映えは大変満足できるものとなりました。

 このような業態のスタジオを「ライフスタジオ(ライフスタジオ型写真館)」というらしいのですが、巷の普通の写真スタジオとの決定的な違いは、子供の表情と動きにあると思います。

普通のスタジオで撮られるぎこちない笑顔は子供ならではのかわいさでもありますが、目線を意識させずにふとこぼれる笑顔、おもちゃに夢中になっている顔の方が、より子供らしさが出ていると思って、このスタジオに決めました。

 お世話になったスタッフさんに感謝の意を伝えると、最後にこうおっしゃってました。
「私達が撮る写真は、お父さんやお母さんがいつも何気なしに撮っている写真に比べ到底及びもしません。なぜなら、こちらが気を引こうとあの手この手を出してやっと引き出せた表情は、所詮私達がつくった表情であり、普段お父さんお母さんが見ている本当の表情とは違うからです。私達はセットや小物、光の当て方、カメラの設定や技術を駆使して、「いい写真」に見せているに過ぎないんですよ。」との衝撃発言。

 そして先日、もう一度その日の写真を見てみましたが、ベストショットと思っていた写真が、そういえばなんとなく普段のそれとは違う表情に見えてきました。



それにしても私の満足度は変わることはなく、普通の写真館より割高な価格でしたが、次回もまたこのスタジオでお願いしたいと思います。



 満面の笑みで歩み寄ってくる姿を撮ろうとして何度も失敗し、捨てるにはもったいない私の撮った大量のピンボケ写真も、そんなに悪くはないような気がしてきました。



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プロフィール
大田区蒲田で開業して半世紀の社会保険労務士事務所です。 日記帳には、事務所メンバーの日常出来事をつづっています。

社会保険労務士法人AYUMI

Author:社会保険労務士法人AYUMI
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